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最高の滑りをしても2大会連続4位|女子モーグル 上村愛子

スキー・フリースタイル - 女子モーグル決勝に出場した上村愛子選手。


上村またも4位 スキー女子モーグル - YouTube

 

惜しくも2大会連続4位。

とても残念すぎますね!残り3人というところまで、1位だっただけに惜しまれる4位です。テレビを見ていた人なら最後の米国のカーター選手の滑りが乱れていたので、「銅メダルだ!」と期待したことでしょう。

しかし、結果は4位。

最後のカーニー選手の採点に納得されていない方が多いみたいですので、モーグルの採点方法についてまとめました。

採点方法は3つの採点項目

①ターン 15点満点

②エア 7.5点満点

③スピード 7.5点満点

モーグルは上記3つの項目の合計得点(最高30点)で順位が決定します。

 

ターンの採点は、アメリカ、フランス、ロシア、オーストラリア、チェコの5ヶ国が審査し、それぞれ5点満点が持ち点で最高得点と最低得点を除いた得点の合計がポイントになります。カービングターンの綺麗さ、スタートからゴールまで上体が安定していて真っ直ぐ滑れているかが主な採点基準です。

 

エアはフォーム、着地、エアの高さ、距離などを採点。技の難易度も加味されます。

 

スピードは、コースごとにベースのセットタイムがあり、セットタイム通りであれば6点となります。

3位と4位上村愛子とのポイント差は?

3位カーニー(アメリカ)と4位上村愛子(日本)のポイントは下記の通り。

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(参照:Ladies' Moguls Final 3 - Freestyle Skiing - Sochi 2014 Olympics

 

ターンの得点が、なんと3位カーニーが11.1ptに対して、4位上村愛子は10.6ptでなんと0.5ptも差がついています、カーニー選手がスタート直後とエアの着地後にバランスを崩していただけに、この採点に疑問が残りますが全ての審査員が上村選手よりもカーニーの方を高い得点をつけているのが気になります。

エアは、難易度1.3の3G(360 with grab)を飛んでいるカーニー選手の方が高いのは納得しますが、やはり得点の50%を締めているターンの採点で勝敗を分けてしまったと言えるのではないでしょうか。

 

滑走順が1番目だったということもあるので、得点が抑えられた影響もあったのかもしれませんし、カーニー選手の滑走前に1位・2位のカナダの姉妹のターン得点が軒並み4点台だったのが、少なからず審査員の採点に影響を与えたのだと思います。

 

結果は結果と受け止めるしかないのですが、悲願のメダルを上村愛子選手に取って欲しかったです。しかし5大会連続で入賞(7位・6位・5位・4位・4位)は立派です。上村選手に次ぐ、モーグル選手がこれからどれだけ育ってくれるか分かりませんが、これほどモーグルという競技を日本人に認知させたという意味では、本当に素晴らしい活躍だったと言えるでしょう。

 

第2の上村愛子を見たいものです。お子さんが母親の悲願を叶えるなんていうドラマチックな未来があるといいですね!

 

上村愛子選手。お疲れ様でした!